どれだけ想いを馳せても
戻らぬ日は
裾を通り過ぎる風のよう
衣擦れの音をさせて
見えないまでも
其の存在を伝えている
photo by TS
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言葉に尽せぬ想いの欠片達を
ひとつひとつ 掌に取り
問い掛け 無い答えを聞き
過ぎ行く時間たち
しなやかに揺れる 小さな芥子の花に
心を宿らせてみたり する
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