2006-01-01から1年間の記事一覧

壱つ終えて 壱つ終えて もどかしいほどの 残りの時間と 私の時間 から 出される図式と方程式 締め切ったカーテン 雨も風も関係ない世界で 無数の竜巻が渦を巻いている 12/26

止まっていた時計 動き出した瞬間 目が回るほどの速さの針 息つく暇さえ 与えぬかの様に 時間は追い掛けて来る 終わりも見えず先も見えず 振り返った先は 遥か彼方 12/25

星の瞬きを見ずに 如何にして その星を追うのでしょう 解り切っていて 昼も夜も 閉ざされた空間 やらなくてはならない 諸々 異空間へと吸い込まれ 見失ってしまう ・・ 繰り返される出来事に 愛想が付き けれど 切れない心の糸 12/7

季節を忘れ 時を忘れ 過ぎた時間 振り返ることも許されず 来る波に 呑まれる様に 押され 行き着く先も知らず 知らされず 行き着く場処 在るか無しかも わからぬままに 消え行く陽炎 追う様に 遥か遠くを 凝視したまま 身体 固まり 身動きすることも無く 11/29

私 で居たい と思いつつ 演ずるキャラを 確定できず 何処へも行けずにいる ただ 漂って 其の時 其の時の 波に酔い 揺れに酔い まるで 時間と云う曖昧なものに 己の活路を 預けてでも いるかのように ・・ 11/20

恨む事など出来なくて 憎む事も出来なくて だから 責める事など出来ない 善と悪 はっきりした答え だけど 其れが どれほどの武器になると云うのでしょう 故に ほんの一時 全てが 夢であったなら・・ と 現実からの逃避に 浸る 11/20

ゆるりと時間は流れ 慌しく時は過ぎて行く 現実から目を背けたくて 必死に目を開けている そして 電池切れる様に 眠りに付く 気力尽きてか はたまた 現実からの逃避か 出るは 溜息 零れるは 無空 覆い囲む空気は 責任と云う 気力で満ちている 11/20

嬉しいことひとつ 零れないように しっかりと握り締めて そっと 胸に当てる 笑える事が嬉しくて 笑い合える事が嬉しくて ついつい過ぎ行く時間を 忘れてしまう 夜なのに 秋なのに まるで 真夏の太陽の下にでも居る様な 心持ち 安堵と同時の喜び 10/29

揺れるブランコ 傍らで遊ぶ子どもたち 想い出される幼き日々 断片的に繋ぎ合わされて それは 眩く 物悲しく 明るく 物淋しい 10/28

肌寒い空気 頬を撫で 金木犀の香り 身を包む 何処かに隠れた月が 微笑み掛けるから 地面に向けて 笑みで返す 冷たさ暖かさ 入り混じった風が 髪の隙間を抜け 果て無く 透き通った虫の声 闇の中にても 止むことは無く 10/12

降る雨 眺むることもせず 歩む我が路の 先に目を運ぶ 漏れる溜息を 慌てて吸い込む 我に還らむ と ・・ 瞳を閉じ 宇宙を舞う まるで 水中を泳ぐように ・・ 10/1

強風の中 微かな望み託し 擦ったマッチ 手を翳してくれた人 暗闇の中で見つけた 微かな光一筋 確かなものとすべく 決意を固める 成せるか否か ではなく 成す為に 持て得る全てを懸けて 最後のチャンスなるかも知れぬ 今に 全力を注ぐ 人を信じ 人を信じられ…

雨の様に降り注ぐ涙を 受け止めて仕舞えない 冷え切った心と燃える心 混ざり合って渦を巻く 9/26

人を説得しながら 騙していたのは私自身 己自身を 偽り誤魔化し 欺いて 分かっていたし 知っていた それでも それが最善と 言い聞かせ言い聞かせ 噴出した偽りは 嘘と云う 私の最も嫌う言葉で 矢の様に突き刺さる じりじりと刺さって行く位なら いっそ 一息…

見える雪景色 舞い降りるは天使 羽を抜かれた天使 飛べない空を 物言わず見詰めるだけ 降り続く雪の中 埋まり行く中で 過ぎ行く時間が 心までも凍て付かせる 9/23

仰ぎ見る月が蒼い 湖の底の様に 深く深く蒼い 9/22

信じたかったのです ただ 信じたかったのです 何かの間違い ・・だと・・ 信じたくなかったのです ただ 信じたくなかったのです 私に見えるものが現実だなんて・・ 其の現実を 容認も 見ない振りをする事も 出来そうには無かったから・・ 何故 撫子の花は 吹…

悲しみの城 閉じ込められて 蹲ったまま 沈黙の時 流れ 何時しか 時は止まる 鳴く事を忘れた小鳥は 何処へ行くのでしょう 何処へ行ったらいいのでしょう 笑えない私は 作り笑顔さえ出来ない私は 暗い谷底へと身を潜める 誰にも見られないように 誰にも見て欲…

決めた決意 覚悟 冷たく 落ちて割れた氷の欠片 ガラスと化す 見えるは闇 薄ぼやけた闇 落ち行く体 止める気も無く 抗う気も無く 半麻酔状態のように ただ 身を任せる 9/20

心中仕舞い込むには 重き石にて 砕いて砕いて 土に還す いい加減 その作業にも疲れ 疲れる自分が恨めしい 心の目を閉じたいと思った時に 其の愚かさを 嘲笑う以外 如何ともし難い 信条は 自分の弱さを超えられるのでしょうか 9/5

風吹きしも静かなりて 月は 何処ぞに隠れて 雲の隙間より 灌がれる星の灯り 瞬きさえも惜しまれる 静寂伴う虫の鳴き声 集まりて 緩やかなまでに 時は流れ行く 9/5

撫子の花を見たいのです 強き風にも折れず 靡いている撫子の花を 激しき雨振りし後に 何事も無かったかの様に 背を伸ばしている撫子の花を 8/31

消え去る時をぼんやり眺め 眩い日差しに心の奥咽び泣く 息さえも止まっているかの様な 錯覚を覚えし 微動だにせぬ 変化無き空気 巣食う闇を追い払わんと 如何とせしと 気だけが急いて 愚かさ弱さ身に沁みて ふと気付けば 青き空に 星を探している ・・ 8/31

何故に此の道を選んだのでしょう 答え 選ぶしかなかったから 私は 私で居たかった ただ それだけのこと それなにの惑乱するのは何故に・・・ 根源が 弱さなら 強くなれない自分を恨む 弱さを与えた神を恨む 決して 決して許さないほどに 恨む 8/30

小さき花は 踏まれて泣くのでしょうか 強風雨に薙ぎ倒された草花は 恨むのでしょうか 泣く自分に嫌悪する 弱い自分にイラつく 笑っている自分に憤る 何故 何故に 自然のままに 為されるがままに 全てのものを受け入れて仕舞え無いのでしょうか 終わらせたい…

笑顔で居続けて 零れる涙 何故 雨は降らなかったのでしょう 天気予報では 雨だったのに・・・ 朝から 心の何処かで期待していた そんな自分が居ました どうして そんなに出来るの? その言葉が 氷の矢となって胸に突き刺さる 人じゃない 言われ続ける言葉 笑…

真実を伝える気などなくて それでも時折 叫びたくなる 例え 真実であろうとも それが 誰かを責めることになるのなら 決して 口にしまいと 誓った思いが 揺らぎそうになる 其の人には 其の人の人生があるのだから 生きて行く道を残しておきたい 罪を償うか否…

嘘吐き 嘘吐き 平気だなんて 何ともない顔をして 嘔吐しそうなほどに 心は固まっているのに 気を抜けば倒れそうで 全神経を集中させ 何処かの細胞が 自分自身に 大丈夫 と 言い聞かせている 疲れた と云う言葉さえ 宇宙の彼方に飲み込まれて行く 歪み行く笑…

夏の終わり告げる暑い日差し 最後とばかりに虫の鳴声響き 何も成し得なかった時が 胸に刻み込まれる 壱つが終わり 新たな壱つが持ち上がり 繰り返されるは万象の理 其れに翻弄されるも人たる所以 8/29

少しずつ 歪みを起した 歯車は 廻り廻って 何時の日か 元の位置へと 戻れるのでしょうか 歯車は 次なる歯車へと そして更なる 歯車へと 何処までも 果て無く 連動している 微為る ずれは 先へと行くほどに 大きくなりて 行き着く筈の 予定置など 容易く 転位…