明やらぬ空を見る
   明やらぬ世界を見る
 
   明けない夜が無い事を知っていながらも
   雨止まず 曇った空 世界の中に浸っていると
   そのまま 淡い闇の中に吸い込まれていきそうになる
 
   掌に落ちる雨は
   あまりにも小さな粒  
   それなのに
   心はその雨粒の中へと吸い込まれていく
 
 
   小さき世界
   けれど  其処には
   世界の全てが詰まっているのを感じずにはいられない
 
 
   一つが 全宇宙を造りし個体でありながら
   その一つに 全宇宙が存在している

 
 
                                             5/7