伝わらない想いは宙を舞う
 
  其の人の 誠実な想いが
  全て 無と化した  其の時の情景
 
 
  思い出すではなく
  過ぎっていく
 
  意図せず
  繰り返し 繰り返し
 
 
  目に浮かぶ情景は
  積み重ねられた現実が
  無駄だったことを示す結果
 
  無力なる我が身が ただ 情けなく
  辛い と云う言葉を呑み込んで
  濁流と成って  音も無く 全身を廻る

 
 
                                            5/12