出なかった涙
   何故 今頃・・・ 
 
   終わったのだ
   本当に終わったのだ
 
 
   なが過ぎた歳月
 
 
   待っていた電話
   終わりを告げる電話
 
   悲しみも何も 心には浮かばなかった
 
 
   それなのに
   今頃になって  何故 ・・・
 
 

 
 
 
                     全てが夢であってくれたなら と
                     何度思ったことでしょう
 
                     目が覚めれば 違う世界が待っていると
                     そうあったら どれだけ救われるかと
 
 
                     夢であろう筈もない現実は
                     受け止めるしかないことも
                     十二分に承知していても
 
                     それでも 心は咽び泣いた
 
 
                     此れが 結末と
                     目の前の 一枚の紙を見つめ
 
                     薄笑みと一筋の涙が零れる
 
 

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