終わらない時の中
   壱つの終わりは告げられる
 
   鳴った電話は
   其れを思い知らせる
   その為だけのもの
 
 
 
   全てが走馬灯のように過ぎって行く
 
 
   返らない歳月 其の日々
 
   押し寄せる想いは
   溢れかえり
   其れらを必死で
   押さえ込む
 
   浮かび上がらないように
   溢れ出て仕舞わないように
 
 
   半ば 強制的に押し込められた涙は
   矢となって 胸に刺さる
   痛みで記憶が途切れるほどに深く

 
 
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