篁 さま

怒りさえも通り越し
心が消えた あの瞬間
 
あの時を あの感覚を
忘れる事など有り得ないのでしょう
 
 
現実と思えぬ現実を目にし
その場に居る事さえが堪えがたく
けれど 立ち去る事など                      photo by 天の欠片
私には 出来よう筈も無く ・・                            
 
感情と云う感情を捨て去り
必死の想いで 静かに口を開き
 
搾り出すように出された言葉は
目の前で 瞬時に消されていく
 
それでも 諦めたくはなかった
 
 
体も運命も代価と代しても
諦めたくはなかったのです
 
 
                                            9/22