その老女の瞳が
   薄っすらと涙で滲んだ瞬間
   その思いが 痛い程に伝わり来て・・
 
   どうしてこうなったのか
   こんな筈じゃなかったの
 
   そう叫ぶ
   言葉に出さない  出せない言葉が
   胸締め付けるように響いて来ました
 
 
   時の流れの中 この短き間に
   夢も希望も奪って行く
 
   恐怖を抱きながらも 幾許であろうとも
   希望を持とうとしていたが故に 尚更に
   哀しみは 深みを持たせて
   滲ませた瞳 色を濃くして・・・
 
 
   笑い合っていたのが
   つい昨日のように感じられて
 
   戻れない時が  残酷な現実が
   ただ 恨めしくさえ思えた
   そんな 一時でした

 
 
                                            10/6