私が私で在ると言う事を思い知らされる
私は私でなんて居たくなかったのです
心の奥の奥 膜をした そのまだ奥に
金庫に鍵を掛けて閉じ込めた想い
其の想いを解き放ち
心の隅々まで行き渡らせ
全身に流し込み
その想いのままに生きたかったのです
何故 其れが許されなかったのでしょうか
何故 其の想いを閉じ込める事を選んでしまったのでしょうか
守りたい人が居たのです 大事な人が居たのです
其れは 私自身よりも大切だったのです
何も考えること無く そう感じた時
今の私を 選ぶことしか出来なかったのです
余りにも小さき時に 子どもである事を放棄した私は
私 で居るしかなかったのです
もう少し強さがあったなら もう少し優しい心を持ち合わせていたならば
全てを吹っ切れていたのでしょうか
迷わず棄ててしまった筈のあの時の心を
誰にも見られぬように隠すこともなかったのでしょうか
今も時折顔を見せる 其の箱を
叩き壊し 其の中の想いを
銀河遙か彼方へと 棄ててしまいたいのです
私が今の私で居るために 選択した私で居続ける為に
4/21