風に吹かれ
四季の移り変わりを感じながら
静かに生きていたいと思っていたのです
故に
自ら 渦中に飛び込む己の存在が
切なく重い
何度生まれ変わったとしても
同じ運命なのかも知れません
如何ともし難い運命を
ただ 受け止めるしかなく
従うしかなく
岐路に立つ度に
眉間に皺を寄せ
瞼を閉じて
唇を噛み締める
そして 迷うこと無く
目を見開き 真直ぐに前を見詰め
歩き出す
此れが 私が選んだ道と
吹く風に 背を向けて
10/25