残り香さえ残さず立ち消える
幸せの瞬間は
其の鋭さで胸を突き刺す
 
痛みで思考は停止し
脳内を 途切れる事無く
断片的な記憶が スライドされて行く
 
 
余りにも刹那的な其の瞬間が
切なさと共に 消せぬ想いを呼び起こす
 
其れは まるで 日溜まりに居し様に
 
 
                                           10/26