心が揺れる
陽炎のように
それを 私は弄ぶ
 
白い鈴蘭に心を染めて
淡いピンクの撫子に溜息を吐く
 
 
今の私は
菜の花畑に戻れない
あの日差しを
寄せ付けさせない
 
 
暖かな暖かな日差しの中
無邪気に駆け回る私
今は
それが 幻だった様にさえ思える
 
 
何時か 何時か
あの日差しの下に立ちたい
 
それは 寝ている時に見る夢のよう
 
 
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