―― 追憶(3月) ――
過ぎし日に思いを寄せるは愚かなり
来ぬ未来に期待を掛けるも愚かなり
今を生きる と云う言葉を
心の奥で 噛み締める
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幼き頃の 想い出は
何故に
これ程までに 鮮やかなるか
記憶の中の 残像か
はたまた
己が創り出し映像か
帰らぬ日々は
何故に 此れほどまでに
愛おしいのか
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私が 私として生きて行く為に
私は 何を望むだろう
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夢なら醒めよ と
願ごうた日は 遥か彼方
忘れ去られそうな程 遥か彼方
今は 只
諦めと希望が 混沌とし
均衡を保てぬ 頭と心が
存在する
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全て 夢
全てが夢に
なればいい
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止め処なく
溢れる想いを言葉にすれば
自然と口は閉じられ 固く結ばれる
全てを終わらせたいと
心が叫び
まだまだ続くのだと
現実が悟そうとする
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打ち砕かられる夢
それでも 見ずには居られない
現実からの逃避の夢
故に いつも打ち砕かれる
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何も無い中から
何が生まれる?
何も生まれはしない
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行く時の
流れに身を置きて
何 感ずるも無く
ただ 息をする
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明日は 来るのでしょうか?
ふと 問いたくなる
此の身 土に還りても
明日 と云う 時は
やって来るのでしょう
H23.3月