見事なまでの白き 雪柳
咲き始めたばかりの様な 気持ちになっていて
まだまだ咲いていてくれると思い込んでいて
触れる事さえも無いままに
ふと気付けば
新緑の中に
点在しているかのように白い模様
それだけの時間が過ぎたのだと
もう そんな時期だったのだと
半分瞳は閉じながら 見詰める先
地上に鏤められた 白い花弁が
満開の花に触れる 幻想を抱かせ
胸に痛みを起させる
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