赤く色付いた葉が
みるみる増えて行く
褐色の幹に 無数に入った横線が
力強さを示している
 
風は あまりにも心地よく
過ぎ行く時を伝えくる
 
其々の想い 其々のままに
其の人 人の 時を刻む
 
 
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ゆったり まったりと時は流れる
何想うも無く 何考えるも無く
過ぎ行く時だけが
現実のもの
 
 
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何かが変わるかな と思った
何も変わらないかも と思った
 
全てが 今は
思った  に過ぎない
 
 
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夢を追った
夢を追いたかった
 
それしか ないと
そう思った
 
ただ それだけ
 
 
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目が覚めれば
何と云う事は無い1日が始まる
 
眠くなって 眠りに着き
気が付けば 目を覚ましている
 
それが 如何に幸せな事か
重々にに承知していても
 
それ以上を望む
心の声は 消せはしない
 
 
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漂々と 生きたい と
望みながら
 
其の道を選ばなかったのは 私
 
それを悔いはしないけれど
哀しみは消せない
 
これを 愚かと呼ばずして
何と言おうか
 
 
                                      H23.10/20